一振(読み)イッシン

デジタル大辞泉 「一振」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しん【一振】

[名](スル)
ひと振りすること。「バット一振する」
きっぱりととり払うこと。「沈滞の気を一振する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一振」の意味・読み・例文・類語

ひと‐ふり【一振】

〘名〙
① 一度力をこめて急に動かすこと。一回振り回すこと。
義経記(室町中か)三「一ふりふって『ゑいや』といひて」
② 刀一本。
平家(13C前)八「太刀一振、しげどうの弓、野矢(のや)そへてたぶ」
③ 一定以上の見識器量
※許六宛芭蕉書簡‐元祿六年(1693)五月四日「是も一人一ふりあるおのこにて、尚白ごときのにやくやものに而は無御座候」

いっ‐しん【一振】

〘名〙
① きっぱりととり払うこと。
※横浜新誌(1877)〈川井景一〉客舎「今猶ほ盛んに土木を起し、将に衰頽の気を一振せんとす」
② ひと振りすること。「バットを一振する」

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