一抹(読み)イチマツ

デジタル大辞泉 「一抹」の意味・読み・例文・類語

いち‐まつ【一抹】

絵筆ひとすり・ひとはけの意から》ほんのわずか。かすか。「一抹の不安が残る」
[類語]いささかささやか少しちょっと心ばかり印ばかり形ばかり少ない少しく少少少数少量僅僅わずか数えるほど少なめ軽少微微微少僅少些少最少微量一つまみ一握り紙一重雀の涙残り少ないちょいとちとちっとちょっぴりいくらかいくぶんやや心持ち気持ち多少若干二三たったただたかだかしばらくなけなし低い手薄内輪軽微微弱ちびちび一息鼻の差ちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼりちらり爪の垢小口寸毫プチ末梢的二次的二義的副次的瑣末さまつ枝葉枝葉末節些事さじ細事小事細かい細細しい煩瑣はんさ瑣瑣ささ区区ちょっとした取るに足りないたわいない何でもない愚にもつかぬ益体も無いらちも無い高が知れる些些ささ些細ささい幾ばくたかがほんの有るか無きか一縷いちる末節無駄事雑事つまらない無意味下らない問題外部分的派生的卑小眇眇びょうびょうよし無いトリビアル

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精選版 日本国語大辞典 「一抹」の意味・読み・例文・類語

いち‐まつ【一抹】

〘名〙 絵の具などを一筆塗り付けてぼかすこと。また、そのようなさま。ひとなすり。ひとはけ。転じて、ほんの少しのこと。わずかばかり。
※翰林葫蘆集(1518頃)五・画秋「一抹軽姻山更幽、隔江未弁屋耶舟」
舞姫(1890)〈森鴎外〉「此恨は初め一抹の雲の如く我心を掠めて」

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