一宮[町](読み)いちのみや

百科事典マイペディア 「一宮[町]」の意味・わかりやすい解説

一宮[町]【いちのみや】

山梨県中部,東八代(ひがしやつしろ)郡の旧町。北西半は甲府盆地,南東半は御坂山地の一部。モモ,ブドウを産し,特にモモは日本最大の多産地。甲斐国一宮の浅間(せんげん)神社甲斐国分寺跡史跡),同尼寺跡(史跡)などがある。中央自動車道が通じる。2004年10月東山梨郡春日居町,東八代郡石和町,御坂町,八代町,境川村と合併し市制,笛吹市となる。30.62km2。1万1410人(2003)。

一宮[町]【いちのみや】

兵庫県津名郡,淡路島西部の旧町。中心の郡家(ぐんげ)は西岸航路の寄港地,東岸への交通要地。線香ミカンを特産,漁港の江井,尾崎を中心にタイ,ボラなどを漁獲。養殖漁業も行う。海岸海水浴場。淡路国一宮の伊弉諾(いざなぎ)神宮がある。2005年4月津名郡津名町,淡路町,北淡町,東浦町と合併し市制,淡路市となる。40.15km2。9479人(2003)。

一宮[町]【いちのみや】

兵庫県西部,宍粟(しそう)郡の旧町。揖保(いぼ)川の支流三方川の流域を占め,旧天領で森林が保護され,木材,木製品を産する。そうめんの製造も行う。播磨(はりま)国一宮伊和神社がある。2005年4月宍粟郡山崎町,波賀町,千種町と合併し市制,宍粟市となる。213.84km2。1万904人(2003)。

一宮[町]【いちのみや】

愛知県南東部,豊橋平野北部の宝飯(ほい)郡の旧町。豊川用水による農業が行われ,米,野菜,果樹などを産する。中心市街は豊(とよ)川右岸の段丘上に発達飯田線が通じ,機械工業が進出,豊川市隣接地区の住宅地化も進む。三河国一宮砥鹿(とが)神社がある。2006年2月豊川市へ編入。36.61km2。1万6286人(2003)。

一宮[町]【いちのみや】

千葉県中南部,長生(ちょうせい)郡の町。太平洋に面し,九十九里平野最南部を占める。中心市街は上総(かずさ)国一宮玉前(たまさき)神社の鳥居前町,市場町として発達,外房線が通じる。稲作,蔬菜栽培,酪農などを行う。トマト,キュウリの出荷額は県内有数。メロンも産する。海岸は別荘地,海水浴場。東日本大震災で,町内において被害が発生。22.97km2。1万2034人(2010)。

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