精選版 日本国語大辞典 「一具」の意味・読み・例文・類語
いち‐ぐ【一具】
[1] 〘名〙
※観智院本三宝絵(984)中「行基閼伽一具をそなへて」
② 雅楽で、「五常楽(ごしょうらく)」のように、序、破、急などその曲の構成部分を完備していること。
[2] 〘形動〙 同じ、または、いっしょであるさま。
※真俗交談記(1191)「資実暫不レ申二其旨一。有二斟酌気一。親経一具可レ被レ申之由。被レ加二誘詞一」
ひと‐ぐ【一具】
〘名〙 (「具」は衣服、器具などを数えるのに用いる語) 一そろい。一組。一式。
※紫式部日記(1010頃か)寛弘五年秋「袴一ぐぞ見えし」
ひと‐よろい ‥よろひ【一具】
〘名〙 そろったもの一組。
※蜻蛉(974頃)上「硯筥ひとよろひにいれて」
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