一之宮貫前神社(読み)イチノミヤヌキサキジンジャ

デジタル大辞泉 「一之宮貫前神社」の意味・読み・例文・類語

いちのみやぬきさき‐じんじゃ【一之宮貫前神社】

群馬県富岡市にある神社祭神経津主神ふつぬしのかみ比売大神ひめおおかみ古称抜鋒ぬきさき大明神・貫前大明神上野こうずけ一の宮。貫前神社。

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精選版 日本国語大辞典 「一之宮貫前神社」の意味・読み・例文・類語

いちのみやぬきさき‐じんじゃ【一之宮貫前神社】

群馬県富岡市一ノ宮にある神社。旧国幣中社。祭神は経津主(ふつぬし)神、姫大神。元冦の時の勅願をはじめ、歴代武門の崇敬を集める。上野国一の宮。抜鉾(ぬきさき)大明神。一宮様。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「一之宮貫前神社」の意味・わかりやすい解説

一之宮貫前神社
いちのみやぬきさきじんじゃ

群馬県富岡市一ノ宮に鎮座。古くは抜鉾(ぬきさき)明神、貫前神社とも称す。祭神は、国譲(くにゆずり)神話に活躍する経津主神(ふつぬしのかみ)と、養蚕機織(ようさんはたおり)の神といわれる比売大神(ひめおおかみ)である。社伝によれば、安閑(あんかん)天皇元年3月の創祀(そうし)という。史料上の初見は『新抄格勅符抄大同(だいどう)元年(806)の牒(ちょう)に神戸(かんべ)2戸をあてられたことがみえる。839年(承和6)には従(じゅ)五位下、その後累進して916年(延喜16)には従二位となる。延喜(えんぎ)の制で名神(みょうじん)大社、のち上野(こうずけ)国一宮として信仰を集め、明治の官制では国幣中社に列せられた。例祭は3月15日。そのほか生弓矢生太刀(いくゆみやいくたち)神事(1月7日)、筒粥(つつがゆ)神事(1月15日)、御戸開祭(みとびらきさい)(3月14日、12月12日)、鹿占(しかうら)神事(12月8日)などの特殊神事が多い。12年ごとの申(さる)年から酉(とり)年にかけて式年遷宮を行うのを例としている。本殿拝殿楼門は国の重要文化財である。

[茂木貞純]


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デジタル大辞泉プラス 「一之宮貫前神社」の解説

一之宮貫前(ぬさき)神社

群馬県富岡市にある神社。祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)、比売大神(ひめおおかみ)。本殿、楼門、拝殿は国の重要文化財に指定。上野国一之宮。

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世界大百科事典(旧版)内の一之宮貫前神社の言及

【貫前神社】より

…経津主(ふつぬし)神,比売(ひめ)大神をまつる。現社名一之宮貫前神社。創建年代不詳。…

※「一之宮貫前神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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