一世界(読み)いっせかい

精選版 日本国語大辞典 「一世界」の意味・読み・例文・類語

いっ‐せかい【一世界】

〘名〙
仏語須彌山(しゅみせん)を中心として、四州四王天夜摩天兜率天(とそつてん)化楽天(けらくてん)他化自在天、色界初禅の梵世天と日月を含む世界。これを一小世界として、それを千の三乗倍した集合が三千大千世界である。
今昔(1120頃か)三一「此の一世界に此(かか)る大(おほきなる)人有る所有と」
② この世全体。世界中。
撰集抄(1250頃)六「八駿の駒にむちをうって、一世界をかけりし」 〔大智度論‐五〇〕

いち‐せかい【一世界】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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