一の井手(読み)いちのいで

日本歴史地名大系 「一の井手」の解説

一の井手
いちのいで

[現在地名]神埼町大字的字小渕

寛永年間(一六二四―四四)佐賀藩横落よこおち水道を築くため城原じようばる川の水流を変え、小淵おぶち村の一の井手で東方の流れをせき止めた(→横落水道。このため東岸では百間土井を石垣で築き、さらに流水が強くあたる内岸の三ヵ所に高さ二メートル、幅三メートル、長さ一〇メートルに自然石を積み上げ、川の中に突き出した。さらにその周囲を割り竹で縦横斜めの網代を編んで崩止めとした。これを荒籠といったが、これが従来の一の井手をさす言葉となり、後世それがなまって「あらこう」となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「一の井手」の解説

いちのいで【一の井手】

大分日本酒。酒名は、末広川の河口から最初の堰(井手)のほとりに酒蔵が位置することから命名純米吟醸酒純米酒本醸造酒、普通酒がある。全体的に酒質は芳醇タイプ。平成17~19、22、23年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦など。仕込み水は九六位(くろくい)山の伏流水蔵元の「久家本店」は万延元年(1860)創業。所在地は臼杵市大字江無田。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「一の井手」の解説

一の井手

大分県、株式会社久家本店の製造する日本酒。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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