旺文社世界史事典 三訂版 「ヴィルヘルム(2世)」の解説
ヴィルヘルム(2世)
WilhelmⅡ
ドイツ帝国の3代目にして最後の皇帝(在位1888〜1918)
イギリス王ヴィクトリア女王の娘を母とし,即位後間もなく内外政策でビスマルクと衝突して彼を罷免(1890)し,「ドイツの未来は海上にあり」と称して“新航路”と呼ばれる積極的な世界政策を開始した。イギリスとの建艦競争,フランスとのモロッコ事件のほか,パン−ゲルマン主義を推進してオスマン帝国に接近し,3B政策によりバルカン・近東への進出をはかるなど,その帝国主義政策はイギリス・フランスと衝突,第一次世界大戦の原因をつくった。1918年の敗戦と革命により退位し,オランダへ亡命した。
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