日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ワーグナー(Moritz Friedrich Wagner)わーぐなーMoritz Friedrich Wagner(1813―1887) ドイツの生物学者。エルランゲン、ミュンヘンの各大学に学んだ。のちに世界各地を旅行し、各地域における動物相の相違と地理的障害との関係について考察し、初めは自然選択の作用に対する生物の移住の効果を説いたが、その後、自然選択の作用をほとんど無視して地理的隔離を重視する隔離説を提唱した。この考えはワイスマンらによって批判された。主著に、没後の1889年に出版された『地理的隔離による種の起源』がある。[八杉貞雄][参照項目] | 隔離 | 自然選択 | ワイスマン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例