ワンカベリカ(英語表記)Huancavelica

改訂新版 世界大百科事典 「ワンカベリカ」の意味・わかりやすい解説

ワンカベリカ
Huancavelica

ペルー中南部,同名県の県都。人口2万7400(1990)。アンデス山脈中のワンカベリカ川中流にあり,標高3680m。1572年にスペイン人が銀・水銀採取のために建設した都市。19世紀には一時衰えたが,1926年ワンカヨとの間に鉄道が開通して復活,水銀・銀・鉛の精錬所があるほか製粉毛織物工業がある。アルマス広場大聖堂は,ペルー植民地時代を代表する美術的建築物として有名。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワンカベリカ」の意味・わかりやすい解説

ワンカベリカ
Huancavelica

ペルー中南部,ワンカベリカ県の県都。首都リマの東南東約 250km,アンデス山脈中の標高約 3800mの地にあり,アマゾン川水系マンタロ川の支流ワンカベリカ川にのぞむ。 16世紀後半,近くの水銀鉱山の開発に伴ってその採掘中心地として建設され,スペイン植民地時代を通して鉱山町として繁栄。水銀生産は 19世紀に衰退したが,1926年北のワンカヨを経てリマ方面と鉄道で結ばれると,再び鉱業が盛んになり,現在銀,鉛,水銀などの採掘・精錬中心地となっている。人口2万 7400 (1990推計) 。

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