ワルデン,H.(読み)わるでん

世界大百科事典(旧版)内のワルデン,H.の言及

【画商】より

… 19世紀末以降,ボラールはセザンヌ,ゴッホ,マティス,マイヨールらの個展を続々と開き,豪華本の石版画集を刊行し,忘れられた過去の画家たちを発掘して,20世紀画商の典型となった。その後もピカソとキュビスムの作家を扱ったカーンワイラー,ベルリンに表現主義の拠点としての画廊と出版社〈嵐Sturm〉をつくり同名の雑誌を刊行したワルデンH.Walden,アメリカ現代美術の出発点となった写真家スティーグリッツの〈291〉画廊(ニューヨーク),第2次大戦中ニューヨークに〈今世紀画廊〉を設けて戦後の抽象表現主義を準備したペギー・グッゲンハイムPeggy Guggenheim(1898‐1979),解放前後のパリでボルス,フォートリエ,デュビュッフェの個展を開いたドルーアンRené Drouin(1905‐ )など,20世紀前半の芸術運動に果たした画商の役割は大きい。 第2次大戦後は美術家と購買層の大衆化に応じて,画商もニューヨークやパリでは300店を超えるようになり,マールバラMarlborough,マーグMaeght,ウィルデンスタインWildenstein,ドニーズ・ルネDenise Renéなど,数ヵ国,数都市に支店をもつ国際的画商も現れる。…

【シュトゥルム】より

…誌名は〈嵐〉の意。1910年3月,〈文化と芸術のための週刊誌〉として,ワルデンHerwarth Walden(1878‐1941)によりベルリンで発刊。美術,音楽,文学,舞台芸術など広い分野にわたる前衛的傾向を,大型の紙面で効果的に紹介し,実験と理論の場を提供した。…

【シュトラム】より

…ミュンスターに生まれ,郵便局に勤務したが,のち郵政省の高級官吏。戯曲に手を染め,〈未来派〉などの新しい文学理論に刺激され,実作によって,1914年《シュトゥルム》誌のH.ワルデンに認められる。以後1年余にわたり,同誌の言語芸術理論にかなう詩作品と戯曲が逐次掲載され,一期を画す。…

【ラスカー・シューラー】より

…1932年クライスト賞を受ける。再婚の夫H.ワルデンに《シュトゥルム》誌創刊の契機を与えたり,作中人物のオリエント風男装で闊歩したり,尊敬する放浪の詩人ヒレPeter Hilleに習い,定住の習慣を廃するなど奇行とエピソードに富む文士でもあったが,西欧ユダヤ人としての苦悩と人類和解への悲願が,生涯の行動と表現の根本動機である。45年1月亡命先のエルサレムで死去。…

※「ワルデン,H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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