ワルシャワ大学(読み)わるしゃわだいがく(英語表記)Uniwersytet Warszawski

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワルシャワ大学」の意味・わかりやすい解説

ワルシャワ大学
わるしゃわだいがく
Uniwersytet Warszawski

ポーランドの首都ワルシャワにある大学。ワルシャワ大公国時代に設立された法律学校(1808)と医学校(1809)を母体に、1818年ロシア皇帝により創設された。1830年ポーランド人による十一月蜂起(ほうき)の失敗により大学は閉鎖されたが、1862年に再開。第二次世界大戦中はナチスによりふたたび閉鎖され、戦乱で破壊されたが、戦後再建され、同国最大の規模と水準を誇る。現在18学部生物学化学物理学地質学数学・コンピュータ科学、近代言語学、ロシア語・応用言語学、ポーランド語学、ジャーナリズム・政治科学、歴史学、哲学・社会学、法律・行政学、経済学、教育学、心理学、地理・地域学、経営学、社会政策学)のほか、アメリカ研究センター、地質学博物館などがある。1995年現在、教員数約840人、学生数約2万5000人。

[馬越 徹]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワルシャワ大学」の意味・わかりやすい解説

ワルシャワ大学
ワルシャワだいがく
Uniwersytet Warszawski

ポーランド,ワルシャワにある国立大学。共学制。 1808年法律学校として創設,18年大学となった。第2次世界大戦で破壊されたが,1945年再興され,再編成を行なった。生物学,化学,地質学,歴史学,物理学,数学,心理学,教育学,法律・行政,社会科学などの学部を設ける。教員数約 800名,学生数約2万 5500名 (1997) 。

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世界大百科事典 第2版 「ワルシャワ大学」の意味・わかりやすい解説

ワルシャワだいがく【ワルシャワ大学 Uniwersytet Warszawski】

ポーランド最大の大学。1816年に改革派貴族ポトツキStanisław Kostka Potocki(1755‐1821),啓蒙思想家スタシツStanisław Staszic(1755‐1826)らの努力で王立大学として創立民族主義的な学生組織の中心となり,十一月蜂起(1830‐31)後閉鎖。1862年ワルシャワ中央学校Szkoła Główna Warszawskaとして再開され,いわゆるワルシャワ・ポジティビズム形成に重要な役割を演ずる(ポジティビズム運動)。

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