ワリス・アルプス(読み)わりすあるぷす(英語表記)Walliser Alpen

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワリス・アルプス」の意味・わかりやすい解説

ワリス・アルプス
わりすあるぷす
Walliser Alpen

ヨーロッパのアルプス中部、スイス、イタリア国境、西のグラン・サン・ベルナール峠から東のシンプロン峠までの間に広がる山群。「ワリス」WallisはスイスのバレーValais州のドイツ語名で、名称は「バレー州(ワリス州)のアルプス」の意。英語、フランス語、イタリア語ではペニン・アルプスPennine Alps(英語)、Alpes Pennines(フランス語)、Alpi Pennine(イタリア語)という。レマン湖を経てフランス領を南流するローヌ川の上流地域にあたる。アルプスのなかでも高峰の多い山域で、最高峰モンテ・ローザ山(4634メートル)をはじめ、マッターホルン山(4478メートル)、ワイスホルン山(4505メートル)、ダン・ブランシュ山(4357メートル)などの名山が連なる。山岳美に富み、登山、スキー、避暑などの観光客が多く、マッターホルン山麓(さんろく)のツェルマットが登山・観光の基地となる。

[徳久球雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android