ワラビ(蕨)(読み)ワラビ(英語表記)Pteridium aquilinum; bracken

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワラビ(蕨)」の意味・わかりやすい解説

ワラビ(蕨)
ワラビ
Pteridium aquilinum; bracken

コバノイシカグマ科の夏緑性シダ植物。世界各地の温帯に分布し,日当たりのよい草地に生える。数mに長く伸びた根茎は分岐し,その先から若芽を出す。葉は高さ 1.5mくらいに達し,褐色の毛が少しある。展開すると三回羽状に分かれた葉となり,全体の形は長三角形で,質はやや硬く光沢がある。若芽をゆで,水にさらしてから食用とする。茎は摘むとすぐ折れて,太く,粘液の出るものが上質である。地下茎からはデンプン蕨粉)をとり,蕨餅などにする。

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