ワックスフラワー(英語表記)Chamelaucium uncinatum; Geraldton waxflower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワックスフラワー」の意味・わかりやすい解説

ワックスフラワー
Chamelaucium uncinatum; Geraldton waxflower

フトモモ科カメラウキウム (ワックスフラワー) 属の総称で,約 12種がウェスタンオーストラリア州の西南部に分布する低木であるが,園芸的にはカメラウキウム・ウンキナーツムをさす。葉は針葉樹様の線形で対生。よく分枝し,高さ2~3m,株張りも2~3mになる。枝の上部葉腋や,頂部に散房花序を形成する。花径は 1.2~2.5cm。花被片は5個で,ろう質の光沢がある。花色は紫紅色や桃色,白色などがある。切り花としてオーストラリアから輸入されるほか,鉢植えに利用されている。日当りと水はけのよい環境で育てる。比較的耐寒性があり,軽い霜には耐える。過湿にすると根腐れ病にかかることがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「ワックスフラワー」の意味・わかりやすい解説

ワックスフラワー

オーストラリア西部特産のフトモモ科の低木で,10種あまりがある。針状の葉を対生し,ろう質の花を葉腋につける。よくみかけるカメラウキウム・ウンキナツムは常緑性で,花は上部の葉腋に数個ずつつき,5弁で径約2cm。花色は紫紅,桃の濃淡,白など。園芸品種も選抜されている。開花は春〜夏。オーストラリアなどからの輸入切花が冬〜春にも出回っている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android