ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワイツ」の意味・わかりやすい解説
ワイツ
Waitz, Georg
[没]1886.5.24. ベルリン
ドイツの歴史家。 L.ランケの門下生。中世法制史を専攻。 1842年キール大学教授。シュレースウィヒ=ホルシュタインの国民運動に参加し,フランクフルト国民議会にも選出されたがその政治活動のためキールを追われ,49~75年ゲッティンゲン大学教授。 75年ベルリン大学教授となり,同時に『モヌメンタ・ゲルマニアエ・ヒストリカ』の編集主任となって中世史料の収集に尽力,余生をその編纂,整理に捧げた。『ドイツ国制史』 Deutsche Verfassungsgeschichte (8巻,1844~78) などの歴史的記述のほかに,F.ダールマンの『ドイツ史資料集』を改訂した"Quellenkunde zur deutschen Geschichte" (69) は,その後も増補を重ね,「ダールマン=ワイツ」としていまなお広く活用されている。
ワイツ
Waitz, Theodor
[没]1864.5.20. マールブルク
ドイツの民族学者,哲学者。 1862年マールブルク大学教授。 J.F.ヘルバルトの影響を受けて諸民族の精神生活の研究を行い,民族文化の歴史的考察を強調した。主著『自然民族の人類学』 Anthropologie der Naturvölker (6巻,1859~72) 。
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