日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ワイツ(Georg Waitz)
わいつ
Georg Waitz
(1813―1886)
ドイツの歴史家。シュレスウィヒのフレンスブルクで商人の家に生まれる。キール大学で法学を修めたのち、ベルリン大学でランケに師事してその高弟となった。1842年キール大学教授となり、48年にはキール選出のフランクフルト国民議会議員として活動したが、49年政界を引退してゲッティンゲン大学教授となり、以後研究、教育に専念して「ゲッティンゲン学派」の創始者となった。ドイツ中世史料集成、いわゆる『モヌメンタ・ゲルマニアエ・ヒストリカ』の編集長として活動した。また、主著『ドイツ国制史』(八巻)、ダールマンと共編の『ドイツ史料集』(『ダールマン・ワイツ』ともよばれる)などにより、ドイツ史研究の基礎を築いた。
[岡崎勝世]