精選版 日本国語大辞典 「ワイズマン」の意味・読み・例文・類語
ワイズマン
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イスラエル初代大統領、シオニズム運動の指導的活動家。化学者。白ロシアのモトルで生まれる。ベルリン大学、フライブルク大学で化学を学び、ジュネーブ大学で講師をしたのち、1904年イギリスに移住し、マンチェスター大学で生化学の講義を担当した。この間、シオニズム運動に積極的に参加し、実践的なシオニズムを提唱した。第一次世界大戦下の1917年、イギリス政界における影響力によって、パレスチナにユダヤ人の民族的郷土を建設することを約束した、いわゆるバルフォア宣言を発表させることに成功した。また同じころ、爆薬に必要なアセトンの大量生産法を発見し注目された。1920~1931年、1935~1946年にかけて世界シオニズム連盟総裁。イギリスとの協調路線を唱える穏健な立場は、しだいに急進的なグループとの溝を深めさせた。しかし、シオニズム運動の指導者としての名声は失われず、1948年5月イスラエル共和国発足と同時に臨時大統領となり、その翌1949年2月正式に初代大統領に就任した。著書に『試行錯誤――ワイズマン自伝』Trial and Error ; The Autobiography of Chaim Weizmanがある。
[伊能武次]
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