日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ロー(Andrew Bonar Law)
ろー
Andrew Bonar Law
(1858―1923)
イギリスの政治家。カナダのニュー・ブランズウィックに生まれる。スコットランドのグラスゴーで鉄鋼業、金融業に従事、1900年に保守党下院議員となった。J・チェンバレンの関税改革運動を強く支持、1911年には下院保守党指導者に就任した。第一次世界大戦中は、首相アスキスのもとの連立内閣で植民地相を務めたのち、ロイド・ジョージ連立内閣の財務相となって、戦債の募集など戦争財政の確立に努めた。戦後、国璽尚書(こくじしょうしょ)に就任、1922年10月連立内閣が崩壊すると、保守党内閣の首相の座について、賠償問題をめぐる連合国会議を主宰したりしたが、健康状態の悪化により、1923年5月に辞任した。
[木畑洋一]
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