日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ロビンソン(Lennox Robinson)ろびんそんLennox Robinson(1886―1958) アイルランドの劇作家。牧師の家に生まれる。体面ばかり気にする主婦を中心にアイルランドの農民気質を描いた『クランシーの家名』(1908)で劇作家として認められた。まもなくイェーツの薦めでアベイ劇場に所属し、演出家兼作者として、また批評家としてアイルランド国民演劇の確立に生涯の大半を捧(ささ)げた。彼の作品は農民劇、軽喜劇、政治劇など多方面にわたっているが、概して技巧的な筋立てに特徴がある。[中野里皓史] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例