日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ロゼッタ(エジプトの地名)ろぜったRosetta エジプト北東部、ナイル川デルタの扇端にある港湾都市。エジプト名はラシードRashīd。人口6万5400(2001推計)。デルタ二大支流の一つラシード支流の河口近くにあり、19世紀まで繁栄したが、西方50キロメートルのアレクサンドリアにとってかわられた。現在は地方の商工業中心地で食品・製紙工業が立地する。1799年、ナポレオン遠征軍が町の北2キロメートルで要塞(ようさい)を築城中、聖刻文字解読のきっかけをつくったロゼッタ石を発見したことで知られる。[藤井宏志] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例