ロココ
〘名〙 (rococo) 一八世紀にフランスを中心にヨーロッパで盛行した美術様式。建築・装飾・工芸から陶芸・絵画に及ぶ。
バロックに続き新古典主義に先立つ様式。曲線を好む豊かな装飾性においてバロックと通じるが、重厚なバロックに比べ、優美軽快で洗練された装飾を特徴とする。
ロココ美術。
※
檸檬(1925)〈梶井基次郎〉「ロココ趣味の浮模様を持った琥珀色やひすい色の香水壜」
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デジタル大辞泉
「ロココ」の意味・読み・例文・類語
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世界大百科事典内のロココの言及
【ドイツ美術】より
…ミュンヘンのザンクト・ミヒャエル教会(1582‐97)は,ウォルフェンビュッテルWolfenbüttelのプロテスタントの聖母教会(1608起工)とともに,この時期南北ドイツの宗教界の様相を物語る。ルネサンス美術
【バロック,ロココ】
三十年戦争(1618‐48)はドイツ全土を混乱に陥れ,芸術界がその荒廃と疲弊とからようやく回復の兆しをみせ始めるのは17世紀の後半になってからである。それはまず北のプロテスタント地域ではオランダからの,南のカトリック地域ではイタリアからの感化を受けて出発する。…
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