ロイド眼鏡(読み)ロイドめがね

精選版 日本国語大辞典 「ロイド眼鏡」の意味・読み・例文・類語

ロイド‐めがね【ロイド眼鏡】

〘名〙 (ロイドは Lloyd アメリカの喜劇俳優ハロルド=ロイドが映画の中でかけたところから) 縁が太い円形の眼鏡。ロイド。
※今年竹(1919‐27)〈里見弴焼土褐色硝子を入れたロイド眼鏡が」

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デジタル大辞泉 「ロイド眼鏡」の意味・読み・例文・類語

ロイド‐めがね【ロイド眼鏡】

《ロイドが用いていたところから》セルロイド製の円形で縁の太い眼鏡。→ロイド
[類語]眼鏡めがね色めがねサングラス近眼鏡老眼鏡水中眼鏡黒眼鏡素通しコンタクトレンズゴーグル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のロイド眼鏡の言及

【眼鏡】より

…宮武外骨の《奇態流行史》に〈肉眼になんら欠点なき者までかけることになった〉とある。1920年ころ欧米で大型レンズの眼鏡が青年男女に好まれ,日本でも映画の影響で〈ロイド眼鏡〉がはやった。30年ころから衣装デザイナーが眼鏡をも手がけだし,眼鏡に対する感覚が大きく変化してきた。…

【ロイド】より

…ネブラスカ州バーチャードの写真屋の子として生まれ,旅回り劇団の端役から映画のエキストラをへて,やがてエキストラ仲間だったハル・ローチHal Roachの設立したロリン・フィルム社で短編喜劇〈ロンサム・リューク〉もの100本余りに出演する。そしてそののち,当時アメリカの都会のどこにでも見られたグレーのフランネル・スーツにストロー・ハット,丸い眼鏡(のちに〈ロイド眼鏡〉と呼ばれるトレードマークになった)というスタイルの新しいキャラクターをつくり出し,チャップリンの亜流のイメージから脱却する。その後パテー,パラマウントと契約して長編《要心無用Safety Last》(1923),《ロイドの人気者The Freshman》(1925)等々,正義派の青年を主人公とし,喜劇としての〈芸〉よりもアイデアと構成,軽快なテンポではらはらさせながら見せるロイド喜劇を次々に生み出して,それらはいわば典型的なアメリカ小市民の楽天主義を代表するものとなっている。…

※「ロイド眼鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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