精選版 日本国語大辞典 「ロイス」の意味・読み・例文・類語
ロイス
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アメリカの哲学者。カリフォルニア生まれ。カリフォルニア大学に学び、ハーバード大学助教授、ついで教授となって、傾向の異なるW・ジェームズとともに同大学哲学科の黄金時代を築いた。ロイスは結局、絶対的プラグマティストだと自称して、絶対的経験を要請し、探究を行うためには内的な意味と目的をもった絶対的な観念が必要だと考えた。『忠誠の哲学』(1908)はそのよい実例で、新渡戸稲造(にとべいなぞう)に準拠して武士道に高い評価を与えた。このような態度は、エドワーズやエマソンになかった論理的体系を初めてアメリカ観念論に与えただけでなく、数学基礎論の研究を通じてフレーゲやラッセルなどの近代論理学につながる面がある。ほかに『現代哲学の精神』(1892)、『世界と個人』(1899~1901)、『キリスト教の問題』(1913)、『現代観念論講義』(1919)などがある。さらに余技として創作の才能があり、たとえば『オークフィールドMの宿根』(1887)と題した小説を前記W・ジェームズに献じている。
[鵜木奎治郎 2015年10月20日]
アメリカの観念論的哲学者。ハーバード大学教授。カリフォルニア州のグラス・バレーに生まれ,カリフォルニア大学で学び,ドイツに留学してライプチヒ,ゲッティンゲンで哲学を修めた。1878年にジョンズ・ホプキンズ大学で博士号を取得,同年に母校のカリフォルニア大学に帰り,当時まだ哲学の講座がなかったので英語の講師になったが,82年にW.ジェームズらによってハーバード大学哲学科に迎えられ,終生同大学で教え著作した。ロイスは新ヘーゲル主義者で,絶対的観念論を説いたが,彼はまたプラグマティズムの影響も受けて,経験と実践を重視し,知識過程における人間の意志の役割を強調する。その意味で,ロイスは自分の立場を〈絶対的プラグマティズム〉〈絶対的主意主義〉とも称している。ロイスの絶対的観念論はプラグマティズムおよび新実在論の両陣営から攻撃を受けながらも,哲学界に大きな影響力を有し,〈アメリカ哲学の黄金時代〉を飾った。著書には《現代哲学の精神》(1892),《善悪の研究》(1898),《世界と個人》2巻(1899-1901),《キリスト教の問題》2巻(1913)などがある。
執筆者:米盛 裕二
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