レン(Ludwig Renn)(読み)れん(英語表記)Ludwig Renn

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

レン(Ludwig Renn)
れん
Ludwig Renn
(1889―1979)

ドイツの小説家。ドレスデンの貴族出身。第一次世界大戦従軍日記を基に報告文学『戦争』(1928)を書き、39か国語に翻訳される。さらに戦後の革命体験に基づき『戦後』(1930)を発表。1927年共産党に入党、左翼雑誌『リンクス・クルベ』編集長、プロレタリア・革命作家同盟書記を経て、32年から35年まで投獄される。スイスへ脱出後『大いなる遍歴の前に』(1935)を書く。スペイン内乱で人民戦線側に参戦後、メキシコで反ナチ運動を指導。戦後帰国し、『スペイン戦争』(1955)などの作品を発表した。

酒井 府]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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