レフスキ(英語表記)Vasil Levski

改訂新版 世界大百科事典 「レフスキ」の意味・わかりやすい解説

レフスキ
Vasil Levski
生没年:1837-73

ブルガリア革命家。助祭であったが,ラコフスキの革命思想の影響を受け,彼の秘密組織に参加。ラコフスキ死後,カラベロフとともにブカレストブルガリア革命中央委員会を組織し(1870),オスマン帝国からのブルガリア解放のために民衆武装蜂起準備する。各地革命委員会をつくり民衆の間で扇動工作を行い,蜂起の準備を進めていたが,1872年トルコ政府に逮捕され,処刑された。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「レフスキ」の意味・わかりやすい解説

レフスキ
れふすき
Vasil Levski
(1837―1873)

ブルガリアの革命家。聖職者教育を受け、輔祭(ほさい)となるが、1861年民族解放運動に身を投ずる。ベオグラードの第一次ブルガリア軍団に参加し、67年にルーマニアに移り、ブルガリア人部隊に加わって祖国での反トルコ活動を行う。68年には第二次ブルガリア軍団に参加。その後、革命組織形成の考えを明らかにし、69年にカラベロフとともにブカレスト(ブクレシュチ)でブルガリア革命中央委員会を設立した。翌70~72年にブルガリアに広範な地下組織をつくり、武装蜂起(ほうき)の準備に努めていたが、72年トルコ官憲に逮捕され、翌年ソフィアで処刑された。

[寺島憲治]

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367日誕生日大事典 「レフスキ」の解説

レフスキ

生年月日:1837年7月18日
ブルガリアの革命家
1873年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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