レイヨウ(羚羊)(読み)レイヨウ

百科事典マイペディア 「レイヨウ(羚羊)」の意味・わかりやすい解説

レイヨウ(羚羊)【レイヨウ】

アンテロープとも。偶蹄(ぐうてい)目ウシ科のうち四肢が細く走るのに適した形をもつ一群の動物。形はシカに似る。普通,角は雄だけにあるが,雄雌ともあるものもある。大きさは最小のローヤルアンテロープ(肩高25cm)から最大のクロクビイランド(ジャイアントイランド,同1.8m以上)までさまざま。多くはアフリカ,1部はアジアに分布し,普通,草原や砂漠に群生する。草食性。ヌー,クーズー(肩高1.6m,中央アフリカ),ニルガイ(同1.5m,インド),シロオリックス(同1.1m,スーダン),ハーテビースト(同1.3m,東アフリカ),インパラ(同1.0m,東・南アフリカ),トムソンガゼル(同70cm,東アフリカ)その他種類が多い。俗にカモシカということもあるがこれはまちがい。山岳にすむ真のカモシカ類(日本のカモシカ,東アジアのチョウセンカモシカ,ヨーロッパのシャモアなど)とは全く異なる。
→関連項目イランド

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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