山川 世界史小辞典 改訂新版 「ルーム・セルジューク朝」の解説
ルーム・セルジューク朝(ルーム・セルジュークちょう)
Saljūqiyān-i Rūm
1077~1308
アナトリア(ルーム)のトルコ系王朝。1071年のマラーズギルドの戦いのあとアナトリアに入ったセルジューク一族のスライマーンにより,1077年,ニケア(イズニク)を都として創始された。第1回十字軍のニケア占領に際し都をコンヤに移し,12世紀後半にはアナトリアでの覇権を確立,13世紀前半に最盛期を迎えた。しかし,1243年キョセ・ダグの戦いに敗れ,モンゴル帝国の従属国と化した。同王朝の支配下でアナトリアのトルコ化とイスラーム化が進行した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報