ルリサンゴ(読み)るりさんご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルリサンゴ」の意味・わかりやすい解説

ルリサンゴ
るりさんご / 瑠璃珊瑚
[学] Leptastrea purpurea

腔腸(こうちょう)動物門花虫綱六放サンゴ亜綱イシサンゴ目キクメイシ科に属する海産動物。西太平洋からインド洋暖海に広く分布する。群体は塊状で表面の骨格はキクメイシ型で、出芽は口盤外分裂による。隣接する莢(きょう)の間に発達する骨格であるペリテカの表面には肋(ろく)が走り、莢心にある軸柱は乳頭状突起で覆われる。莢の径は2~9ミリメートル、隔壁は26~64枚、莢は漏斗(ろうと)状に狭くなる。生時は灰青紫色で、表面骨格中にはルリフジツボが共生する。水深2~10メートルの岩礁に着生する。

[内田紘臣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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