ルテイン(英語表記)lutein

翻訳|lutein

精選版 日本国語大辞典 「ルテイン」の意味・読み・例文・類語

ルテイン

〘名〙 (Lutein) カロチノイド一つ化学式 C40H86O2 秋の黄色の葉の色素としてとり出され、初めキサントフィルと呼ばれたが、のちにキサントフィルの意味が拡張されたため、もとの意味に用いるときルテインと呼ぶ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ルテイン」の意味・読み・例文・類語

ルテイン(lutein)

緑黄色野菜卵黄黄体黄斑などに多く含まれる、黄色の色素。カロテノイド一種抗酸化作用があり、青色光を吸収する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「ルテイン」の解説

ルテイン【lutein】

カロテノイドの一種。ほうれん草、からし菜、ブロッコリーケールなどの緑黄色野菜に豊富に含まれる黄色色素。目の働きに深く関与し、眼球内の網膜中央部にある、物体を認識する視力をつかさどる黄斑(おうはん)の変性を防止して視力を回復させる働きをもつほか、抗酸化作用、白内障の予防、細胞の老化防止、活性酸素抑制、抗がん作用などに効果が期待できる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルテイン」の意味・わかりやすい解説

ルテイン
lutein

化学式 C40H56O2水酸基を有するカロテノイドの一種。植物の緑葉中にカロテンとともに多量に存在する。またカナリアの羽の色素でもある。紫色柱状晶,融点 193℃。水に不溶,有機溶媒可溶である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「ルテイン」の解説

ルテイン

 (1) →黄体,(2) →キサントフィル(2)

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

化学辞典 第2版 「ルテイン」の解説

ルテイン
ルテイン
lutein

[同義異語]キサントフィル

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のルテインの言及

【カロチノイド】より

…酸素を含まないもの(炭化水素)と含むもの(アルコール,ケトン,エーテル,アルデヒド,エポキシド,カルボン酸)に大別される。前者はカロチン,リコピン,後者にはルテイン,クリプトキサンチン,ゼアキサンチン,フコキサンチン,ビキシン,ロドキサンチンがある。水に不溶で脂肪を溶かす溶剤によくとけ酸化されやすく不安定。…

【キサントフィル】より

…ホオズキ,トウガラシの実の色,卵黄,魚卵,哺乳類の卵巣の黄体などの色はこの色素による。狭義にはルテインluteinで分子式はC40H56O2であり,水酸基をもつゼアキサンチンzeaxanthin,クリプトキサンチンcryptoxanthin,ケト基を有するロドキサンチンrhodoxanthinなどが知られている。葉緑体に含まれるキサントフィル類は光合成の補助色素として,吸収した光のエネルギーをクロロフィルに伝え光合成の効率を高めている。…

※「ルテイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android