ルサカ(英語表記)Lusaka

精選版 日本国語大辞典 「ルサカ」の意味・読み・例文・類語

ルサカ

(Lusaka) アフリカ南部ザンビア共和国首都同国中南部の高原にある。

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デジタル大辞泉 「ルサカ」の意味・読み・例文・類語

ルサカ(Lusaka)

アフリカ南部のザンビア共和国の首都。同国中南部の高原上にある。交通要衝で、農畜産物の集散地。20世紀初頭に建設され、ブロークンヒル(現カブウェ)の鉱山との間に鉄道が敷設された。1935年より英国領北ローデシアの首都となり、1964年の独立に伴い同国の首都になった。人口、行政区106万(2000)。

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改訂新版 世界大百科事典 「ルサカ」の意味・わかりやすい解説

ルサカ
Lusaka

アフリカ南部の内陸国ザンビア共和国の首都。人口108万(2000)。国の南部の標高1283mの高原にあり,爽涼な気候に恵まれている。国の北部の銅山地帯と南アフリカ共和国およびタンザニアを結ぶ鉄道,南部アフリカ各地に通じる道路および航空路の要衝で,商工業が発達している。タバコその他の農産物や畜産物の集散地であり,食品加工,飲料製造,衣料セメントなどの工場がある。国立大学,植物園,博物館などの教育・文化施設もあり,緑の多い美しい都市である。イギリスが南アフリカと銅山地帯を結ぶ鉄道を敷設する過程で,1905年に建設された集落から発展したが,付近のアフリカ人部族首長の名にちなむ地名が与えられた。35年北ローデシアの主都リビングストンからこの地に移されて以来急速な発展を遂げ,第2次世界大戦後銅の増産に伴って活気を増した。64年北ローデシアがザンビアの国名で独立し,首都となった。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルサカ」の意味・わかりやすい解説

ルサカ
るさか
Lusaka

アフリカ南部、ザンビアの首都。同国の中南部、標高1279メートルの高原上に位置する。人口98万2362(1990センサス)、157万7000(1999推計)、174万7152(2010センサス)。同国を縦貫する鉄道および南部アフリカ各地に通じる道路、航空路の要衝で、商工業が発達する。タバコその他の農産物、畜産物の集散地であり、たばこ製造、食品加工、セメント、衣料などの工場がある。1905年ブロークン・ヒル鉱山(現カブウェ)への引込み線予定地として建設され、付近の村の首長の名ルサーカスにちなんで命名された。鉄道が敷設され、ヨーロッパ系移民の農場が増加すると町は急激に発展し、35年リビングストン(現マランバ)にかわってイギリス領北ローデシア(現ザンビア)の首都となった。新首都はイギリス人建築家によって設計され、鉄道の南の商業区、北の官庁街、住宅区にはっきりと分かれている。市内には国際会議場として有名な銅製のドーム状屋根をもつムルングシ会議センターがあり、市外には同国唯一の大学であるザンビア大学がある。南約48キロメートルのカフエ川河岸には、水力発電による豊富な電力を使用する重工業地域カフエがある。

[林 晃史]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルサカ」の意味・わかりやすい解説

ルサカ
Lusaka

ザンビアの首都。同国中南部,標高約 1300mの高原にあり,比較的しのぎやすい。鉄道,道路交通の要衝で,1905年イギリスによる駅開設が町の起源。地名は部族の首長ルサーカにちなむ。 1935年以来北ローデシアの首都で,第2次世界大戦後急速に発展。 1964年の独立とともに,ザンビアの首都となる。行政,教育,娯楽,商業の中心地であるとともに,周辺で産するトウモロコシ,タバコを主とする農産物や家畜,酪製品の集散地。セメント,自動車,ラジオ組み立て,食品加工,繊維などの工業も盛ん。イギリス国教会ザンビア本部,国立大学,植物園,国際空港があるほか,近代的建物の立ち並ぶ町並みは樹木,花が多く「花園の都市」と呼ばれている。人口 174万2979(2010)。

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百科事典マイペディア 「ルサカ」の意味・わかりやすい解説

ルサカ

ザンビアの首都。同国中部,標高1283mの高原にある。タンザニア,南ア共和国を結ぶアフリカ南部幹線鉄道上にあり,道路,航空路の要地。商工業のほか農牧業の中心地。ザンビア大学(1965年創立),空港がある。1905年,同国北部の産銅地帯と南アを結ぶ鉄道建設の基地として英国が創設。1935年以来北ローデシアの主都となって急速に拡大。174万7152人(2010)。
→関連項目ザンビア

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