ルイス(Clive Staples Lewis)(読み)るいす(英語表記)Clive Staples Lewis

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ルイス(Clive Staples Lewis)
るいす
Clive Staples Lewis
(1898―1963)

イギリスの詩人、作家、批評家、英文学者、キリスト教伝道者。北アイルランドに生まれる。第一次世界大戦に参加して負傷。除隊してオックスフォード大学に学び、抜群の成績で卒業。同大学モードリン学寮のフェローチューターを30年近く務め、ケンブリッジ大学の中世・ルネサンス講座初代教授となる。30歳で無神論からキリスト教に回心、『悪魔の手紙』(1942)など多数の護教論を書く。中世文学論の『愛のアレゴリー』(1936。ゴランツ賞受賞)や『16世紀英文学史』(1954)などの研究書、『沈黙惑星より』(1938)のようなSF小説、「ナルニア国物語」(1950~56)のようなファンタジー童話など、その活動の範囲は生涯多彩であった。

[吉田新一]

『早乙女忠訳『喜びのおとずれ――C・S・ルイス自伝』(冨山房百科文庫)』『山形和美編著『C・S・ルイスの世界』(1983・こびあん書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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