ルイス(Clarence Irving Lewis)(読み)るいす(英語表記)Clarence Irving Lewis

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ルイス(Clarence Irving Lewis)
るいす
Clarence Irving Lewis
(1883―1964)

アメリカの哲学者。マサチューセッツ州の生まれ。ハーバード大学卒業。カリフォルニア大学、ハーバード大学で教えた。その哲学はプラグマティズムカント主義の総合といわれ、認識論価値論領域で多くの仕事をしたが、その総合はかならずしも成功したものとはみられない。むしろ、近代的な様相論理学創始者として知られている。すなわち彼は、現代論理学の含意関係が、日常語の「ならば」の用法に忠実でないのに不満を抱き、この点の欠陥を補うと思われる様相論理公理系をいくつか提案した。著書には『記号論理学概観』(1918)、『知識と評価の分析』(1946)などがある。

[吉田夏彦 2015年10月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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