リンブー族(読み)リンブーぞく(英語表記)Limbu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リンブー族」の意味・わかりやすい解説

リンブー族
リンブーぞく
Limbu

ネパール東部およびインドシッキム州ブータンに居住するチベット系の山地稲作農耕民。言語チベット=ビルマ語族のリンブー語を用い,アニミズムと混交した独自の仏教をもつ。人口約 20万と推定される。ネパールによる征服以前には複雑な政治組織がなかった。父系氏族をもち,西から侵入したヒンドゥー農民との間に土地をめぐる係争が少なくない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のリンブー族の言及

【ヒマラヤ[山脈]】より

…その中間に分布するのが,モンゴロイド型の顔と体つきをもち,チベット・ビルマ語派系のヒマラヤ諸語を話す人々である。カトマンズ盆地を挟んで東西山地にタマン族,東部山地にライ族,リンブー族,スヌワール族,西部山地にマガル族,グルン族タカリー族が住む。ヒマラヤ山地の〈耕して天に至る〉段々畑がみられるのもこのあたりである。…

※「リンブー族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android