リメイク(読み)りめいく(英語表記)remake

翻訳|remake

デジタル大辞泉 「リメイク」の意味・読み・例文・類語

リメイク(remake)

リメーク

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リメイク」の意味・わかりやすい解説

リメイク
りめいく
remake

過去につくられた映画作品をそのまま、あるいは設定の一部を変更しながら新たな映画として製作すること。またそのようにしてつくられた作品をさす。過去のヒット作で知名度があり、現在の視点からみても観客に充分訴求する要素を備えていると考えられる場合や、また、高評価を得た海外の作品で、それが違和感なく日本社会の物語として移植可能だと考えられる場合、あるいは製作者や監督、俳優などが特定の作品にもつ愛着思い入れの結果としてなど、映画がリメイクされる理由はさまざまである。

 一例として、井上梅次(いのうえうめつぐ)(1923―2010)が脚本を書いて監督した、石原裕次郎主演の日活映画『嵐を呼ぶ男』(1957)は、舛田利雄(ますだとしお)(1927― )監督、渡哲也(わたりてつや)(1941―2020)主演の同名映画として1966年(昭和41)にリメイクされた後、香港(ホンコン)のショウ・ブラザーズにおいて井上自身の演出により『青春鼓王』(1967)の題名で再度リメイクされた。さらには井上の演出、近藤真彦(こんどうまさひこ)(1964― )主演により1983年に『嵐を呼ぶ男』として3度目のリメイクがなされている。

江口 浩]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リメイク」の意味・わかりやすい解説

リメイク
remake

過去に発表されている映画作品の新版。オリジナル作品に対するオマージュから再映画化することもあれば,営利本位に原作や第一作の持つ高い知名度を利用し,焼き直しをする場合もある。作品としては,洋画では『駅馬車』や『キャット・ピープル』,邦画では『忠臣蔵』や『人生劇場』などがあげられるが,その数は膨大で,枚挙にいとまがない。また,シェークスピアの『ロミオとジュリエット』,川端康成の『伊豆の踊子』など,有名な文学や戯曲が原作となっている場合,特に繰り返し映画化されることが多い。

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デジタル大辞泉プラス 「リメイク」の解説

リメイク

米国の作家コニー・ウィリスの長編小説(1994)。原題《Remake》。

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