リベイロ(Bernardim Ribeiro)
りべいろ
Bernardim Ribeiro
(1482ころ―1552)
ポルトガルの詩人。リスボン大学で法律を学び、ドン・ジョアン3世の宮廷の書記となったが、のち狂死した。ポルトガル最初の田園詩人で、古代ギリシアの詩人テオクリトスやローマの詩人ウェルギリウス風の『牧歌』(1554)を発表した。『むすめ』(1554)は自伝的物語で、人妻となった従妹(いとこ)への悲恋を字謎(じなぞ)を通してつづった叙情味あふれる名作。
[濱口乃二雄]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例