日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 リヒター(Hans Werner Richter、作家)りひたーHans Werner Richter(1908―1993) ドイツの作家。ウーゼドム島(北東ドイツ)生まれ。第二次世界大戦に招集され、俘虜(ふりょ)生活を体験。1946年、A・アンデルシュと文学雑誌『叫び』を発刊。理想主義的で忌憚(きたん)のない主張のため、翌年、占領軍から禁止されると、文学の零からの再出発を志向する作家を集め「グループ47」(47年グループ)を組織。戦後30年間西ドイツ文学の主流となるこの集団のまとめ役をつとめたほか、『敗者たち』(1949)以下、一連の反戦的長編小説を発表。[高辻知義] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例