日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
リヒター(Eugen Richter)
りひたー
Eugen Richter
(1838―1906)
ドイツ第二帝政期の政治家。死去するまで、プロイセン議会・帝国議会議員を務め、ドイツにおける職業政治家の最初の一人でもあった。進歩人民党に属し、財政専門家として頭角を現し指導者となる。自由主義の原則の立場から、帝国政府の中央集権的政策を激しく攻撃、議会におけるビスマルクの論敵として名をあげ、政治評論活動を通じ、当時もっとも知名度ある政治家であった。1884年左派自由主義政党を統一して自由思想家党を結成したが、彼の独断的指導への反発から党は1893年に再度分裂した。その後自由思想家人民党を組織したが、実際の政治的影響力は低下した。
[木村靖二]
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