リバーズ(伯)(読み)リバーズ[はく](英語表記)Rivers, Richard Woodville(Wydeville), 1st Earl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リバーズ(伯)」の意味・わかりやすい解説

リバーズ(伯)
リバーズ[はく]
Rivers, Richard Woodville(Wydeville), 1st Earl

[生]?
[没]1469.8.12. ウォリックシャー,ケニルワース
イギリスの貴族。エドワード4世の妃エリザベス・ウッドビルの父。百年戦争で騎士として名声を博しベッドフォード公未亡人との結婚で富を得,初代リバーズ男爵 (のち伯爵) となった (1448) 。バラ戦争では,初めヘンリー6世を支持し,タウトンの戦闘に参加したが,やがてエドワード4世の側と和し,長女エリザベスを王妃にし (64) ,外戚として勢威をふるった。王と結ぶ一族繁栄が旧貴族 (特にウォリック〈伯〉リチャード・ネビル) の反感を買い,王派と旧貴族の内乱になったとき (69) ,捕えられ,斬首された。

リバーズ(伯)
リバーズ[はく]
Rivers, Anthony Woodville(Wydeville), 2nd Earl

[生]1440頃
[没]1483.6.25.
イギリスの貴族。父は初代伯リチャード・ウッドビル。ブルゴーニュ宮廷の華麗な文化に魅せられた貴公子たちの中心的存在で,ブルゴーニュ公の庶子アントニーとのみごとな騎馬試合 (1467) は,世人の語り草となった。エドワード4世の妃の兄弟として王の亡命やバラ戦争に際して多くの戦闘に従ったが,政治的資質としてはみるべきものがなく,文人として知られた。皇太子の教育係となった (73) が,エドワード4世の死 (83.4.) 後,グロスター公リチャード (のちのリチャード3世) に反逆罪の口実で捕えられ,処刑された。

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