リトルネッロ形式(読み)りとるねっろけいしき

世界大百科事典(旧版)内のリトルネッロ形式の言及

【協奏曲】より

… 古典派の時代になると,前記の協奏交響曲の例はあるにせよ,独奏協奏曲が完全な主導権を握った。全体としてはビバルディ型の3楽章形式を継承しつつも,リトルネッロ形式をしだいに放棄して,ソナタや交響曲と同じように,第1楽章でソナタ形式を採用するようになった。しかし協奏曲には独奏楽器とオーケストラが存在するから,まずオーケストラが主題を提示したのち,独奏がそれを反復するという形になった。…

【ロンド形式】より

…最後にコーダが付くこともある。総奏部と独奏部が交替するバロックのリトルネッロ形式とよく似ているが,ロンド主題が原則として常に主調で回帰するところにおもな違いがある。またロンド主題は繰り返されるときに部分的に省略されたり発展的に延長されることもある。…

※「リトルネッロ形式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」