リクルゴス(古代ギリシア、アテネ)(読み)りくるごす(英語表記)Lykourgos

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

リクルゴス(古代ギリシア、アテネ)
りくるごす
Lykourgos
(前390ころ―前325/324)

古代ギリシア、アテネ政治家弁論家。紀元前338年から前326年まで財務関係の役を歴任し、財政管理に活躍。その間にディオニソス劇場再建、三大悲劇詩人(アイスキロスソフォクレスエウリピデス)の像の建立等の事業を行った。政治的にはマケドニアに抗してアテネの独立を保とうと努めた。著作のうち『レオクラテスLeokrates弾劾』一編のみが現存する。その文体にはイソクラテスの影響が認められるが、やや緻密(ちみつ)さを欠く。

中村 純]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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