ラグランハ

改訂新版 世界大百科事典 「ラグランハ」の意味・わかりやすい解説

ラ・グランハ
La Granja

スペイン王フェリペ5世(在位1700-46)が造った離宮マドリードから北へ約60km,グアダラマ山脈の北の標高1200m,15世紀以来国王の狩猟地であったバルサインの松林の近くにある。セゴビアのパラル修道院(ヒエロニムス会)所有の小修道院と宿泊施設を1720年にフェリペ5世が買い取って,ベルサイユ宮殿を模した離宮と庭園を造営した。これ以後宮廷の生活は春はアランフエス,夏はラ・グランハ,秋はエル・エスコリアルで行われるようになった。1836年8月,ここで軍曹らの暴動が起こり,摂政マリア・クリスティナに自由主義的な1812年憲法の復活を承認させ,進歩党過激派の政府を組織させた。フランコは毎年7月18日の軍事蜂起記念日にここで各国外交官を招いてパーティを催した。1918年冬の火災で内部が焼失したが,現在は修復されている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラグランハ」の意味・わかりやすい解説

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