日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラ・マンチャ」の意味・わかりやすい解説 ラ・マンチャらまんちゃLa Mancha スペイン中南部、高原地帯メセタ南東部の地域名。トレド、シウダド・レアル、クエンカ、アルバセテの四県にまたがる。東西約270キロメートル、南北約170キロメートル。名称は高原を意味するアラビア語のMa'anxaに由来する。中心部は標高700メートル。乾燥し、荒涼とした単調な平原に白壁の家が点在する景観を示す。気候は大陸性で、日較差が大きく(過去最大40℃)、夏に乾燥が強い。冬の寒さは厳しく、零下20℃以下になる所もある。かつて粉ひきに用いられたこの地方特有の風車が残る。セルバンテスの『ドン・キホーテ』の舞台。[田辺 裕・滝沢由美子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「ラ・マンチャ」の意味・わかりやすい解説 ラ・マンチャ スペイン中央部,新カスティリャ地方の南部を占める地域で,カスティリャ・イ・ラ・マンチャ自治州を形成。乾燥して樹木の少ない高原で,標高500〜600m。セルバンテスの《ドン・キホーテ》の舞台として有名。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報