ランゲージラボラトリー

精選版 日本国語大辞典 「ランゲージラボラトリー」の意味・読み・例文・類語

ランゲージ‐ラボラトリー

〘名〙 (language laboratory) 生徒個別に視聴覚教材を使い、それを指導者掌握・管理できるように機械を装備した語学練習室。ヘッドホンで聞いたり応答・録音したりする装置、ビデオ装置が含まれる。略称LL。〔入門コンピュータ(1968)〕

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デジタル大辞泉 「ランゲージラボラトリー」の意味・読み・例文・類語

ランゲージ‐ラボラトリー(language laboratory)

視聴覚教材を活用した語学実習室。個人別に囲いで仕切られ、録音再生装置・ビデオ装置などを備えているのが普通。ラボLL

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改訂新版 世界大百科事典 「ランゲージラボラトリー」の意味・わかりやすい解説

ランゲージ・ラボラトリー
language laboratory

教育機器を利用した語学演習室のことをいう。普通LLと略称する。第2次世界大戦中のアメリカで,おもに軍隊の外国語学習用に開発されたものである。日本での外国語教育は長い間読みと解釈が中心であり,聞いて話すという訓練はあまり重視されてこなかった。しかし戦後,広く国際世界との交流が活発になり,実際に話すことのできる外国語学習への要望が高まるとともに,テープレコーダーなど機器性能の飛躍的な向上にともなって,とくに1960年代以降学校などで広く普及するようになった。通常は指導者の席に調整器があり,ここからテープレコーダー,ヘッドホン,マイクロホンなどが置かれている学習者の席(ブースbooth)へ指示が出される。まずマスターテープから発声のモデルが送られる。学習者はプログラムの指示にしたがって,くり返して練習を行い,自分の発音を録音しモデルと比較して矯正する。これをAAC(audio-active-comparative)タイプという。指導者は個々人の練習状況を判断し,個別の課題を与えていく。このようにLLを用いた学習の特徴は,正確で標準的な発音や発声を示し,ひとりひとりの進度に合った個別学習をすすめ,一対一の反復練習を同時におおぜいの者が行うことができることにある。
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