ランゲ(カナダの小説家)(読み)らんげ(英語表記)Ringuet

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ランゲ(カナダの小説家)
らんげ
Ringuet
(1895―1960)

カナダ小説家。フランス系。トロア・リビエール生まれ。本名フィリップ・パヌトンPhilippe Panneton。多彩な活動をした文化人で、医師南米のプレ・コロンビアン遺跡の調査(『彼らの一大帝国』)、旅行家、外交官(駐ポルトガル大使)などの経歴がある。作品としては、克明な観察による自然主義風の小説『30アルパン』30 Arpents(1938)が代表作で、フランス系カナダの農民土地に対する執着と、冷酷な人間の打算を描いた。

西本晃二

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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