ラプラタ(英語表記)La Plata

翻訳|La Plata

デジタル大辞泉 「ラプラタ」の意味・読み・例文・類語

ラ‐プラタ(La Plata)

《銀の意》アルゼンチン中東部、ブエノスアイレス州都市。同州の州都。首都ブエノスアイレス南東約50キロメートル、ラプラタ川南岸に位置し、港をもつ。米国ワシントンD.C.を模した計画都市で、モレノ広場中心に整然とした街区が左右対称に広がる。人口、行政区52万、都市圏64万(1991)。

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改訂新版 世界大百科事典 「ラプラタ」の意味・わかりやすい解説

ラ・プラタ
La Plata

アルゼンチンの中央東部,ブエノス・アイレス州の州都。人口57万4369(2001)。ラ・プラタ河口から5kmの地点に位置する。1880年ブエノス・アイレス市が州都から連邦首都になった後,82年新たな州都に選定された。アメリカ合衆国ワシントンD.C.に範を得た都市計画にそって水道,衛生設備,公園,道幅の広い道路が建設され,また全国に先駆けて公共電灯システムが導入された。同市の人口は7672人(1882)から9万人(1914)へと急増した。1897年国立ラ・プラタ大学が創設され,また南アメリカ最大の自然科学博物館もある。後背地は農牧畜産物の集散地で,鉄道,道路,港湾設備が整備されている。1950年代にはブエノス・アイレス港に次ぐ全国2位の港となった。冷凍業に加え電気機器,化学工業が盛んで,精油所もある。第2次ペロン政権下の52年にエバ・ペロン市と改称されたが,同政権失脚により55年もとの名称に戻った。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラプラタ」の意味・わかりやすい解説

ラプラタ
La Plata

アルゼンチン中部,ブエノスアイレス州の州都。首都ブエノスアイレスの南東約 50kmにあり,ラプラタ川南西岸から数 km内陸に入った地点に位置する。 1880年ブエノスアイレスが首都として連邦直轄区となり,ブエノスアイレス州から分離されたのち,82年同州の新州都に定められた。市街はアメリカ合衆国の首都ワシントン D.C.をモデルに設計され,行政諸機関の建物とともに市立図書館,天文台,大聖堂,博物館などが建設された。国立ラプラタ大学 (1884) に付属するラプラタ博物館は南アメリカ有数の古生物・人類学上の収集で知られる。産業は多様で,パンパスの肥沃な農牧地帯を背後に控えて穀物肉牛などを集散し,沿岸の外港エンセナダから積出すほか,食肉,石油精製,化学製品,繊維,鉄鋼電機などの工業が立地する。首都と鉄道,道路で連絡。人口 54万 2567 (1991推計) 。

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