ラトビア史(読み)ラトビアし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラトビア史」の意味・わかりやすい解説

ラトビア史
ラトビアし

すでに古代ラトビア人祖先にあたる古バルト人が現在地 (バルト海沿岸) に居住。 12世紀デーン人の侵入を受け,13世紀中頃ドイツ騎士団支配下に入った。以後 20世紀初頭まで国内におけるドイツ系貴族の支配が確立。 16世紀デンマーク,スウェーデンモスクワポーランド抗争の地となり,17世紀中頃,一時スウェーデンの手に帰したが,北方戦争後ロシア領となった。 1817~19年農奴解放,19世紀後半ロシア国家とドイツ系貴族の支配に対する民族運動が発生。 1917年ロシア革命に際し,ソビエト政権が成立。しかしドイツ軍に占領され,18年民族派が独立を宣言し,協商国の援助でドイツ軍を排除。 34年まで不安定な多元的民主主義体制のもとに政治が行われたが,それ以後 K.ウルマニスの権威主義的独裁体制がしかれた。 40年ソ連武力併合され,その後一時ドイツに占領されたが,ソ連の構成共和国となった。しかし,1980年代後半から独立要求が高まり,90年独立を宣言。 91年9月独立し,国連に加盟した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android