ラテン・アメリカ経済機構(読み)ラテンアメリカけいざいきこう

百科事典マイペディア の解説

ラテン・アメリカ経済機構【ラテンアメリカけいざいきこう】

略称SELA(セラ)。1975年ラテンアメリカ23ヵ国の代表が調印し,1976年発足。ラテン・アメリカの経済統一機構。ラテン・アメリカ共通の経済問題を協議し,全世界的な視野で経済戦略を検討し,中南米の資源開発を効果的に行う機構。1998年現在加盟国26ヵ国。本部ベネズエラのカラカス

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世界大百科事典(旧版)内のラテン・アメリカ経済機構の言及

【メキシコ】より

… 70‐76年に政権を担当したエチェベリア大統領は,このようなメキシコ高度経済成長期のひずみの深化と世界的な石油危機という二重の難題を抱えながら,国際政治の舞台でリーダーシップを発揮した。1974年末エチェベリア提唱の〈国家間の経済権利義務憲章〉が国連で採択され,翌75年にはラテン・アメリカ経済機構(SELA)の設立にメキシコは指導的役割を果たした。1970年代後半には次々に発見される膨大な石油資源を基礎にした石油開発戦略と自主外交が顕著となった。…

【ラテン・アメリカ】より

…73年22ヵ国が締結したリマ協定に基づいてラテン・アメリカ・エネルギー機構が結成され,エネルギー需給における域内協力の進展による石油危機対策が打ち出された。75年には25ヵ国によって締結されたパナマ協定に基づきラテン・アメリカ経済機構が結成され,イデオロギー抗争を排して実利主義に依拠したラテン・アメリカ全域の経済社会発展を目ざすことになった。 こうした域内経済社会開発を資金面で支える組織として1959年に米州開発銀行,61年中米経済統合銀行,70年アンデス開発公社およびカリブ開発銀行,78年ラテン・アメリカ準備基金など地域開発金融機関が次々と発足していった。…

※「ラテン・アメリカ経済機構」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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