ラック・ジョバー(英語表記)rack jobber

流通用語辞典 「ラック・ジョバー」の解説

ラック・ジョバー【rack jobber】

小売店から、売場の一定スペースの一切の管理をまかされた問屋をいう。問屋は品揃えから陳列、販促括動のすべてを実施し、小売店はそのスペース部分については販売だけを担当する。小売店が不慣れな商品部門を扱う時にとられる方式である。

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世界大百科事典(旧版)内のラック・ジョバーの言及

【卸売】より

…また取扱商品の範囲によって総合卸売業・業種別総合卸売業・専門卸売業(限定品目卸売業)に,流通経路上の役割や位置によって収集卸売業(産地卸売業)・仲継卸売業(集散地卸売業)・分散卸売業(消費地卸売業),ないしは一次卸(大卸)・二次卸(中卸)・三次卸(小卸)に,発揮する機能の範囲によって全機能卸売業full‐function wholesalersと限定機能卸売業limited function wholesalersに,そして,それぞれの商圏の広がりによって全国卸売業・地方卸売業に分けられる。これらの中で,代理卸売業と限定機能卸売業については,日本ではこれまでごく限られた事例しかみられなかったが,アメリカなどの事例も含めれば,代理卸売業には,ブローカー,コミッション・ハウス(ほぼ商法上の問屋に相当するアメリカの卸売業),駐在買付代理業resident buyers,せり売買会社auction companiesや日本の商法上の問屋などがあり,限定機能卸売業には,ラック・ジョバーrack jobbers(小売店の店頭の一つのコーナーのいっさいの管理をゆだねられ,専門性を発揮する卸売業),現金払い持帰り制卸売業ないしは現金問屋cash‐and‐carry wholesalers,車積巡回卸売業truck wholesalers(wagon jobbers),直送卸売業drop shipment wholesalers,通信販売卸売業mail‐order wholesalersなどがある。 ところで現在では,問屋といえば一般の卸売業(とくに自己卸売業)という概念とほぼ同義に解する傾向がある。…

※「ラック・ジョバー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」