ラス・ベガス(読み)らすべがす(英語表記)Las Vegas

翻訳|Las Vegas

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラス・ベガス」の意味・わかりやすい解説

ラス・ベガス
らすべがす
Las Vegas

アメリカ合衆国、ネバダ州南西端部にある同州最大の都市。人口47万8434(2000)。海抜約600メートルの砂漠の真っただ中に位置する観光・保養都市で、とくに「ギャンブルの町」として広く世界に知られる。メーン・ストリートであるフレモント通りを中心に、趣向を凝らした大小カジノにはギャンブルを楽しむ人々があふれ、4万以上もあるホテルモーテル、レストランや劇場が林立して一大歓楽街を形成しており、まさに「不夜城」の観を呈する。また、比較的温暖な気候と緑、水にも恵まれたスポーツのメッカでもあり、ゴルフをはじめ、テニス、ボウリングの試合や自動車レースなどがつねに開催されているほか、スキー、釣り、狩猟ハイキング、キャンプ、ボートなども市民の間で親しまれている。砂漠の真ん中とはいえ、ハイウェーや鉄道、航空機など交通の便はきわめてよく、南東40キロメートルに位置するフーバーダムミード湖だけでなく、少々遠隔の観光地にも気軽に行ける利点もある。観光のほか、商業中心地としても重要で、食品加工などの工業も発達する。また、ネバダ大学(1951創立)の所在地でもあり、ネリス空軍基地がある。1855年にモルモン教徒が開拓したが、本格的な定住1905年の鉄道敷設によって始まる。1911年より市制が施行され、31年に州法でギャンブルが認められるようになり、ギャンブルの町として急速な発展をみた。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ラス・ベガス」の意味・わかりやすい解説

ラス・ベガス

米国,ネバダ州南東部の観光都市。フーバー・ダムの建設拠点となったことで発展。ホテル,劇場,飲食店が並び,カジノがある。離婚手続が簡単なことでも知られ,離婚を目的に全国から客が集まる。近年では家族客をターゲットとしマジック・ショーが盛ん。58万3756人(2010)。
→関連項目ネバダ[州]リノ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android